最先端研究探訪(とくtalk168号 平成29年7月号より)

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当たり前のことを当たり前にしておかない~研究は永遠の好奇心~

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言語障害の深層を探る

私たちの周りには、それがどのようなプロセスでそのようになるのか、考えてみればわからないことがたくさんあります。ただ、それらの事象は当たり前すぎて、あえて「なぜ?」と思わないし、知らなくても困らないかもしれません。

例えば、赤ちゃんがどのようにしてことばを覚えるのか、と考えたことがありますか。そんなこと知らなくても勝手に覚えますからね。しかし吃音や失語症など、日常生活の障害となることがあれば、その原因を探り、治療法や薬の開発などをしていく必要があります。

佐藤先生は、私たちがどのようにして音やことばなどを脳の中で処理し、情報として知覚?認知しているのかといった、聞こえ?ことばの問題について研究しています。また、吃音に関する研究にも取り組んでいますが、吃音に関する基礎的研究を実施している研究者は日本では少ないそうです。

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脳機能計測を用いた言語?吃音研究

写真で赤ちゃんが頭に着けているのは「近赤外分